2012年のアメリカ健康調査(NHIS)の結果が、米国疾病対策センター(CDC)の死亡疾病週報(MMWK)4月18日号に紹介されています。それによると、高校卒業未満の人に比べて、大学卒業以上あるいはそれに相当する最終学歴の人ほど喫煙習慣のある人の率が低いのに比べて、飲酒習慣のある人の率は逆に高いことがわかりました。この調査は25歳以上の人を対象としておこなわれていますが、年齢による相違や、男女の差などは明らかではありません。しかし最終学歴の相違が、その後の生活レベルや生活スタイルの違いに影響を及ぼしていることが考えられます。
しかしこれはアメリカ人のデータであり、日本でも同様であるとは言い切れません。とくに喫煙率は、最近、日本でも低下する傾向にありますが、それを考慮しても、最終学歴が最も高い人の喫煙率 7.9% という米国の結果は日本に比べて明らかに低率であると想像されます。一方、飲酒についてはわが国では、管理職に就くと、高血圧、肥満が発生しやすいことも指摘されており、飲酒率増加と何らかの関連があるようにも思えます。
いずれにしろ、タバコは吸わない、飲酒はほどほどに、という生活習慣にすることが最もよいということは言うまでもありません。
引用: mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1404/140466.html